やはりただの改修ではありませんでした。
3年前から見たかった「京都市美術館」(京セラ美術館)に行ってきました。
建築雑誌の画像からは「こんなことやって良いんだ・・」と半信半疑でしたから、まずは見なきゃと。
威厳のある1階のエントランスを上に見て、地下から入る動線です。しかもパックリ口が開いてしまったような
ガラス張りのファサードで、水中と水上を同時に撮影したしたような印象で、地下を可視化していました。
中央の大ホールの高さ(16m)に圧倒されながら正面の庭が見える方向へ直進すると「外が中」なのです。
外部だった東エントランスを屋内にして庭園を眺めることができ、重厚な扉や旧チケット売場の窓、建物構造自体を
展示物のように魅せていました。 窓だった開口を出入り口にするなど、歴史的な建造物をこれほど大胆に
保存・復活させた例はないそうですね。
展示されていた絵画は相変わらず記憶になく(笑)、ひたすら建物を見るだけの移動でした。
この改修には賛否両論あるそうですが、私はこの進化に大賛成!
建物は心地良く使われながら長く残すべきものなので。
青木淳さん、西澤徹夫さんの勇気に感服でございました。