日常は時間に追われて、それを楽しむことなどなかなかできません。 それでも「朝陽が入っていいにおいがする食卓」とか「早めの入浴のあと夕陽を見ながら呑むビール」とか,生活の中でほんのひとときでも幸せを感じる時間と場所があります。それも既設によって違っているはずです。 建物づくりはそんな幸せな場所に気づいて、それを組合せることと考えています。
その敷地に立つとヒントがたくさん あります。 陽はどの方向からが採り入れやすいか、風をどう抜くのが効果的か。 外からの視線を遮るのが難しい位、 園の緑が望めそうな角度。 建物の中だけで解決しようとすると無理があったり、余計な細工をしなければならないことが出てきます。 その 土地の条件を利用して快適になる場所を「つなげる」工夫をしています。
「何かいい感じ・・」と思う空間は 人それぞれ違いますが,建築で使う 「素材」の高架は大きいと考えて います。 自然素材は均一なものではないため、それが感触や音響の豊かさをつくるのでしょう。そこで暮らし,活動をしていれば小さな傷などは必ず生じますが素材に厚みがあれば「深み」とか 「味わい」となり永く使い続ける価値が生まれます。
「安心な建物」であるためには何より 「耐震性能を上げること」でしょう。 住宅性能表示でいる「耐震等級2又は 3」を確保する設計をしています。 その状態が劣化しないように維持管理 ができる仕上,修繕計画をしておくことも大切です。
建物をつくるためにはコンクリートや鉄を使い,木を伐りそれを運搬するなどの工程があります。 できた建物を使うとき,発電によって作られた電気を使うなど更に環境への負担がかかることになります。 CO2排出量では建物を造る際のその量より居住している時のほうかはるかに多いというデータがあります。 「機械に極力頼らない」建物づくりを 提案しています。
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世代が変わっても住み慣れた土地で 住み継がれる建物を造る提案をしています。 自由な選択ができ,サスティナブルに引継ぐことができる建築の選択肢があります。